ロケット記事の続きです。宮之浦港に着くと、フェリー屋久島2が出航の準備を終えたばかりの時だった。
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頭から港に入って接岸している大型船が、出港に際しどのように船体をめぐらすのか。初めて見たが、船を舫(もや)う船尾のロープを外し、残された船首と桟橋を結ぶロープを利用して回転しているのだ。これなら狭い港内で、最小半径でくびすを返せる。
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とても大きな船体のフェリー2。新港に入るクルーズ船には及ばないが、ジェットフォイルや
町営フェリー太陽に比べ、屋久島でその大きさは際立つ。
3月から4月の転勤、就職、就学のシーズンに、船で来島、離島する人々の見送り、出迎えの風景が港を賑わす。年度末の屋久島の風物詩として、しっかり定着している。去年の
ブログに書かれたシーンが、今年も見られたそうな。
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でも、フェリー2はピンチを迎えている。
一昨日も書いたが、鹿児島・屋久島間の旅客争奪バトルは、空を交えて三つ巴四つ巴状態だ。世界遺産人気で来島客が増えたとはいえ、各社は値下げ競争で悲鳴を上げている。
船の運賃は決して高いとは思わないが、各地から鹿児島までの交通費と比べると割高と感じておられる方が少なくないのでは。離島を往復する費用はばかにならないのだ。
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時間のかかるフェリーは高速船に客を奪われる。原油高騰で燃料代はうなぎのぼり。フェリー2は、燃費の悪い大型の船体が仇となっている。経営する折田汽船は赤字続き。各方面に支援を求め、屋久島町も応援のメッセージを発した。生活物資や島で生産されるの産品の輸送のほとんどを、フェリー2に委ねているからだ。
フェリー2の運行休止で困るのは何より島の人々。ジャガイモもタンカンもトビウオも出荷できないし、食料も日用品も何もかも入って来なくなる。
岩崎グループが小型の貨物フェリーを導入する計画を打ち出したが、非難合戦を繰り返す平和な島への誘い人たちを見るのは悲しい。
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そんな現状から、鹿児島に行く場合できるだけフェリー2に乗ろうとしている島人たちがいると聞く。絨毯敷きのフロアでくつろいだり、船内の食堂でおいしい鹿児島そばを食べたりと、フェリー2が好きと言う人も多い。
これから屋久島に来ようとしている皆様、のんびりした船旅はいかが? 遅いといっても高速船の倍しか時間はかからない。駆け足の縄文杉トレッキングばかりに目を奪われないで、ゆったりと屋久島を味わって欲しい。里にも山にも海にも、南の島のそこかしこに幸せは満ちている。
大型船はCO2をたくさん出すということに目をつぶるゆとりも時には必要だ。さあ、御用とお急ぎでない方は、皆フェリー屋久島2に乗ろう♪
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回転を終えた船は、いつの間にか桟橋のフェリー待合室の塔の先へと消えていった。
最後は、以前撮った桜島をバックのフェリー2と、ロケット2号です。
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フェリー2の写真などを
壁紙に加工したので、もしよかったらどうぞ。
季節の写真も。
(ミナミ)
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posted by みー at 02:31| 鹿児島 ☁|
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