昨日のみーさんに続いて、今度はミナミの番。かっこよいコスモスの写真は、他のブロガーさんにお任せ。
秋の花見淡紅(うすべに)の秋桜が秋の日の何気ない陽溜りに揺れている・・・
コスモスというと、我々世代は山口百恵のこの歌(さだまさし作詞・作曲)を想いうかべる。作られたのが1977年だから、戦後の高度経済成長を遂げて一度目のオイルショックから立ち直った頃。ニューミュージックが全盛で、屋久島の人の好きな演歌や歌謡曲も絶頂期を迎える。なんといっても経済が右肩上がりで、今日より明日の生活の方が良くなるという希望を持てた時代だ。

コスモスの和名は秋桜だから、コスモス畑の見物を「秋の花見」と洒落てみたい(普通は言わないらしいが)。
麦生の県道に「満開中」「下の畑にもコスモスあり」と看板が出ていて、島中から花見客が押し寄せるのを歓迎しているかのようだった。「水土里サークル」とあるので、麦生集落の方々がグループを組んで、農水省がすすめる「農地・水・農村環境保全向上活動」を行なっているのかもしれない。景観形成のため農地にコスモスを植栽していると、看板にも説明がある。
ここ麦生は、県道沿いに紫陽花の花を植えたり、花壇の四季の花を絶やさないようにしたりと、来島客をおもてなしする心を大切にしている集落のひとつだ。1980年には、農林水産祭のむらづくり部門で天皇杯を獲得した輝かしい歴史もある。

ところで、私はこの連休に「レッドクリフ PartI」を観た。三国志の赤壁(レッドクリフ)の戦いを描いた映画だ。屋久島にいま映画館が無いから映画を見ようと思うとDVDか鹿児島まで行く必要があるが、東京にもどってきたので住まいの近くの映画館が詰まったなんとかコンプレックスという所に行った。文化の日だからではなく、冒険活劇が好きだから見た。(いまでも映画はスターウォーズが一番と思っている)高校時代に三国志に憬れて中国好きに拍車がかかったので、見逃すわけにはいかなかったという事情もある。
屋久島には文化が無い、と言う人に時々出会う。都会の基準だとそうかもしれない。優れたプロフェッショナルな文化に接する機会は確かに少ない。しかし、文化のベースを創造=想像とするならば、多様な自然がある屋久島で想像力をかきたてられないはずはない。文化が無いという言い方には、逆にその人自身の文化的寂しさを感じてしまうのだ。

赤ちゃんにコスモスの花を見せにきたおじいちゃんおばあちゃんの家族連れや写真を撮りに来た人、キャッキャッ騒いでいる人たち、麦生のコスモス畑はかしましい。車もいっぱい。
ここまで有名になってしまうと、天気の好い日に他の見物客を写さないで花の写真だけ撮るのは難しい。最初の写真は、海へと続くコスモス畑の連なりを県道から撮ったもの。次の写真の「祭り 左折」、四番目の「・・・右折」と看板に書いてある「祭り」の意味を知っている方がいたら、ぜひ教えてほしい。「コスモス祭り」が行なわれたのだろうか?それともこれから?
九州新幹線が全線開通する2011年になると、屋久島の来島客はもっと増えるという予想がある。何せ国をあげて観光、観光という時代だ。お花畑や薬草園、農業体験施設を整備して滞在型観光メニューを拡充するなど、グリーンツーリズムを見直そうとの機運もある。“水の島”屋久島のきれいで豊富な天水や海洋深層水を活用して産業振興しようというプランも島の一部で語られている。時代の変化に対応してこそ、変わらない屋久島の自然の尊さが生きるというものだろう。

コスモスの花の茎は細く、かすかな風にも揺られ、じっとしてくれない。ずっと待ち続けても、キレのいい写真を撮らせてくれない。陽溜りで揺れつづけるからこそコスモスなのだ。
(ミナミ)
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posted by みー at 08:01| 鹿児島 ☔|
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