
この山は島民が信仰している山の一つであり、船行区と松峯区の前岳となっていて、頂上には立派な祠が作られていて、島の信仰神であるほていさまが祀っている。
登山当日は寒く雨模様で、朝早くには霰が降ったとのことだったが天気予報を信じて決行した。松峯側の登り口は合同庁舎の脇(松峯生活館の案内表示がある)を入り、林業作業道(間伐用の道)を1時間ほど進むと右手(山側)にあるが、目立たないので気をつけていなければ見落としてしまう。
地元の人に大切にされているが観光化が進んでいないので、登山道入口の表示がない上に、登山道の目印(赤いテープ)は道に慣れた人が対象なので200〜300m間隔となる場合もある。

麓では豊富な里山の植物の種類にも恵まれている沿道を観賞していると千両、万両、百両、十両、一両などの縁起のよい木の種類も容易に目に映り、観賞していると楽しい。
険しい山道を山奥へと進み、登り頂上に近付くと度々痛い霰の歓迎があり、頂上付近には頂上を思わせる尾根伝いになり、強風がもろに体当たりする持て成し振りである。
尾根伝いの頂上もどきの場所には危険な足場をカバーするためにロープに掴まり岩場を越えていく場所も多々あり、最後は凡そ100mの距離をロープを頼りに登る厳しさである。

強い風と叩きつける霰で手足が痺れて痛く、登山途中の木の枝で雨合羽が破れていて体も猛烈に冷える、この状況では帰り道の長いロープ伝いの道に不安が過ったほど。
早々に引き返したが、全員が難なく難所を切り抜けると帰り道には、優しく自然豊な植物相が出迎えてくれると体も直ぐに温まり、楽しい下山ができたけれども、冬山登山の厳しさを教えられた次第である。
人気blogランキング ←1日1クリック!応援よろしくお願いします。
くつろぐ ・ ブログ村(地域生活-鹿児島) ・ ドットネット(地域-九州) ←こちらもお願いします。