『家の裏の草むらでアマガエルが鳴いていた。ゲロゲロゲロではなく、甲高いキャンキャンキャンといった鳴き声のため夜も眠れぬ日々をすごした。草むらに石を投げてみると一瞬静かになるのだがまた、しばらくすると全員で鳴きだす始末であった。

何日かして、家の裏の普段水がない側溝に雨水が3cmほどたまっていた。なにやら動いているのでよく見るとぎょっとした。オタマジャクシがグニョグニョうごめいているではないか。
梅雨とはいえ晴れ間もあるだろうに。この水が干上がったらオタマジャクシはどうなるんだろうといった感じであった。自然はすごい。アマガエルはオタマジャクシがカエルになるまでは水はなくならないとちゃんとわかっているようだ。
側溝には巻貝のような貝も張り付いていた。

ある日、裏の側溝の方で気配がしたので目をやると、手足のはえたオタマジャクシが葉っぱによじ登っている。体は黒と緑のまだら。オタマジャクシからカエルになったばかりで尻尾がまだある。
こんな状態で見たのは初めてだ。他の人にも写真を見せたが誰もこの尻尾のある状態を見たことがないといった。神経を研ぎ澄ませると、小さな生き物たちの変化をも気が付くことができる。最近そういう自分にちょっとだけ満足するのであった。』
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