
「昨年、屋久島への入込み人数は(一昨年の33万人から)約7万人増加した。世界遺産指定以降、観光客は増えて島内経済は潤ってきた反面、自然環境保全や宿泊飲食など受け入れ環境とゴミ処理経費の問題、冬の閑散期の観光業対策、来年7月の皆既日食への対応など、すぐ取り組むべき課題もある。
JTBが24日に発表した日本の世界遺産観光に関するアンケートは、国内の世界遺産14ヶ所を対象にインターネットで調査し、2,538人が回答。屋久島が行きたいところの一位になった。
来年7月の皆既日食では多数の人々が訪れると予想される。早目の対応が必要だろう。世界中から注目されている皆既日食で、“通の人”が見たいのは、日食そのものよりも、動植物の行動の変化など平地での自然現象だ。
たった6分間の天体ショーではあるが、その前後に人々が殺到するのは目に見えている。受け入れ態勢を万全にしないと混乱が起きる。宿泊施設は今から予約でいっぱいという現実がある。その時に島にお金を落としてもらう工夫が必要だ。

10月1日に観光庁が発足し、旅行機会の少ない日本人にもっと旅行しましょうという動きがある。女性に好かれる観光地作りが大切だ。なぜなら、夫婦旅行でも女性が主体になる場合が多いし、女性に好かれるところは男性にも好かれるから。
最近では、団体旅行より個人旅行が増えている。本物志向の目の肥えた旅行者が目立つ。鹿児島の現状では、大河ドラマ篤姫の影響で鹿児島旅行に来たついでに、屋久島まで足を伸ばす人が少なくない。以前九州の人は屋久島へ行ったことがない人も多かったが、新幹線の影響で九州管内の人も屋久島へ目を向けるようになった。全線開業時には屋久島ブームが到来するかもしれない。
生活文化を重視し滞在型旅行への潮流があり、お金の消費から時間消費へと意識変化が見られる。種子島空港の利用率アップのためにも、ロケット見学ツアーなど種子島との連携が今後重要。
また、限界集落に人を呼び込むために、農家に泊まって子供の情操教育をする『子ども農山漁村交流プロジェクト』という“120万人・自然の中での体験活動の推進”という動きがある。実際に鹿児島では、南薩摩で高校生がそのプロジェクトを取り入れている。」

奈良迫氏のお話はたくさんの話題で興味深く、一時間半の講演会は有意義であった。島内の宿泊業や観光業関係者など約30名が会場に足を運んだ。
西部地区や口永良部を除いて屋久島は「限界集落」と無縁とは言え、観光客の受け入れをもっと充実する努力が必要だと思った。
特に食の問題。
地元のものを食べたいという観光客は少なくない。都会でもどこでも食べられるようなものではなく、地元でしか食べられない素朴なものを観光客は求めている。島の人が普段家庭で食べている島の料理こそが観光客にうけるのではないかと思う。旅行をする楽しみの大半は、その土地でしか食べられない美味しいものを食べることではないだろうか。
追記:
7月5日(土)東京銀座で開催されるかごしま移住セミナー(鹿児島県主催)で、奈良迫氏のお話を聞けるので、興味のある方は申し込み窓口のかごしま遊楽館にお問い合わせください。
電話: 03−3506−9177
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私も里帰りを10年近くしていないので来年の皆既日食を目当てに里帰りしようかな、と計画中です。
飛行機は恐らく予約が取れないと思われる為に新幹線等を利用し、と計画中です。
ところが、以前頂いた資料で時刻表を照らし合わせたら、朝、東京方面を出発しても、トッピーやフェリー屋久島に乗れない、事が分かりました。というか時間的に非常に難しい。有給休暇もそうそう取れそうにも無為に【1日】を有効に利用する為に、今の最終便の時間を1時間ずらしてもらえれば何とかゆとりをもった行動が出来ると思いますよね。
ただ、ハイビスカス号でしたらその日のうちに移動は出来るが、到着が翌朝であれば、つらいかな?
せめて、週末土日とかは時間変更しってもらえればもっと観光客増加に繋がるとは思います。5月から9月ごろまでかな?
冬場の観光は、やっぱりポンカン・タンカン狩りでしょう。
自分の親は洋ラン栽培をしているんでそっちもありかな?と、何気に宣伝してしまいました。すみません。
OKがもらえれば御連絡致します。