
「長年トヨペットに勤務していて、定年退職したら急に生まれ故郷の屋久島が懐かしくて、67歳でやっと戻ってきました。妻(70歳)も最初は見知らぬ屋久島での生活をためらっていましたが、今では少しずつ慣れ、庭仕事も楽しそうにやっているようです。
屋久島の家は、親父が住んでいた家。親父が亡くなった後は他人に貸していましたが、その方が出られてからは私が受け継ぎ、手を入れて修理をして住むことにしました」とご主人。
「私は車の免許がないし、近所に家も少ないので静か過ぎてさびしかったですが、犬のケンちゃんを飼ってからは散歩に繰り出して出歩くこともあり、だいぶ屋久島に馴染みました。都会から移住して奥さんが屋久島に馴染めない人もいる、と聞いていたので人事ではありませんでしたが、主人のふるさと屋久島はとても素敵なところです。先日、娘と孫が遊びに来て庭でバーベキューをして、庭になっているバナナを食べて喜んでいる姿を見ると、来てよかったなと思います」と奥さん。
ご主人の趣味は、家の中でパソコンでマージャン、トランプ、将棋をすることだそうだ。反面、都会的な奥様は案外、野の花や自然に目を向けて暮らしているのだから不思議。
屋久島犬の血が混ざっているケンちゃんは、子犬の頃Fさんの家の近くで震えていたのを発見され、Fさん夫婦と一緒に暮らすことになったという。ガリガリだったケンちゃんは少しずつ体力を回復してきたが、餌をあげていても散歩に出ると野良だったときの癖が抜けず拾い食いをするという。そんなケンちゃんを不憫に思いかわいがるFさんご夫妻。
静かに心豊かに暮らすご夫婦に出会うと、ほっとした気持ちになる。
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