2008年12月19日

縄文杉の傷4ヵ所回復

12月5日付南日本新聞によると、林野庁屋久島森林管理署は3日、縄文杉の治療を行ったとのこと。
縄文杉2007年9月
縄文杉は2005年5月、樹皮が剥ぎ取られていた。同署に依頼された樹木医が診断すると、12個の傷のうち2〜3センチの4箇所が回復。樹皮が覆いかぶさるように傷が癒えていた。あと8ヶ所は、長いもので26cmあったことから回復には10年〜15年かかるという。
治療は「縄文杉樹勢回復事業」の一環で日本樹木医会県支部に依頼し年2〜3回実施される。屋久島町在住の樹木医荒田洋一さんが、菌の侵入を防ぐために傷口を消毒、樹皮の成長を促す癒合促進剤を塗った。(以上、南日本新聞より)
縄文杉2005年以前撮影
傷の直りに時間がかかることから縄文杉自体へのダメージが大きい様子が、この記事から窺える。
ご老体の回復は時間がかかるものだ。年老いた縄文杉にはぜひとも長生きしてもらいたい。
(上の縄文杉の写真は2007年9月撮影、下は2005年以前のもの。枝振りの違いに注目してください)

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追記:
この12月は屋久島が世界遺産に登録されて15年にあたるのだという。昨日安房で、屋久島世界自然遺産登録15周年記念シンポジウム「屋久島の進むべき道−世界自然遺産登録15年−」が行なわれた。
節目の年だからなのであろうか、南日本新聞では地財再発掘シリーズの第5部「世界遺産は問う」を16日より一面に掲載している。1回目は縄文杉のこと、2回目は山岳トイレのこと、続いて照葉樹の森、原区の村おこし、、、何回続くかはわからない。
年々来島者が増え続けてきたが、「縄文杉を見ることだけが目的化し」た観光では島の将来は暗い。世界の不景気の波は屋久島にまで及んでいる。島の産業に占める観光分野のシェアは高まる一方だ。縄文杉への一極集中を避け他の資源を掘り起こし、グリーンツーリズムなど滞在型観光のメニュー作りを進めるなど、質を高めないと地域経済が危うい。15年前、遺産登録を受け入れる際に島の方向性として考えた「自然との共生社会」の実現に、屋久島は本気になれるかどうか。このシリーズを通じて島内外の人々の理解が深まることを期待したい。 (ミナミ)


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posted by みー at 06:47| 鹿児島 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
世界遺産登録15周年だそうです。追記を書いたので読んでください。
Posted by ミナミ at 2008年12月21日 17:15
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