
前岳などを眺めると麓に青々とした杉林が広がり、林道を山中へと向うと作業道があります。その道を杉林へと向って進むと貯木場があり、道の行止まりでは杉の間伐作業が進められています。
これらの間伐材は、林業のノウハウにより家造りに良いとされる時期(秋から冬)に伐採し自然乾燥加工して高品質の木材資源に生まれ変っています。

屋久島大屋根の会は、この新たな森林資源を積極的に活用するという趣旨で、島の建材に関連する産業界に働きかけて、屋久島の新たな産業の開拓を押し進めているグループなのです。この活動グループは、家造り関係のプロ集団で、林業、木材加工、宅地造成、建築、造園の他に、医療関係者も加わり、家が完成するまで必要に応じて最後まで関係者が携わってくれます。

この会の活動は、他に、屋久島の家造りに投資した資金を有効に活かせるように、顧客がこちらに造った別荘を空けるときには、他の希望者に対して貸し出す賃貸サービス・システムもあります。
この他には、現在は固定化している建築材市場に、この木材の品質のよさを認めてもらえるようにと新築した家のフェリアーや建材市場開拓のための現代アートのイベントや産直住宅(地材を活用する)の公演なども行っています。同時に、建築主の了解のもと建築済の家を公開してもらい、この会への顧客の感想を直接聴きだすことで、顧客のニーズを収集して今後の活動に役立てる努力を行なっています。

今のような、安さを求めて遠く海外に目を向けがちな慣習性の強い現在の市場に、この会の取組みの趣旨と品質の良さを認めてもらって風穴を開けて、屋久島の杉(間伐材)を普及させることも狙いの一つです。
私も、屋久島の杉(間伐材)の良さがこの活動で市場に認められ間伐材の利用が確実な足取りで拡大し、屋久島の自然保護と産業の活性化並びに新しい産業へと波及されることを大いに期待しています。
以上
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