
親御さんのご家族が集まる会で、6組のご夫婦の他には4人が招かれていて、区のまとめ役的存在の方が三人で、Iターンは私一人なので驚きました。
長老にあたるこの方は、安房生まれの安房育ち、正真正銘の屋久島の方です。横から拝顔すると鼻筋の通った顔立ちはノーブルで、この島によく見かける屋久島に落延びてきた平家の一族の流れを感じさせる奥ゆかしい風貌です。
屋久島の安房も戦争末期には空襲が酷く、大黒柱が出兵しているうちご家族が安房を離れて約1km離れたこの春牧に疎開して、現在を迎えたとのことです。
戦後は木材の切出しや製材に携わることで戦後の時期や高度成長期を乗り越え、世界遺産になると土埋木の商品化に携わるなど、本で読むよりリアルに伝わる島の歴史を伝える生き字引的存在です。
退職後は、つい最近まではバイクを乗り回して屋久島の野山や里村を探索し、ゆうに30を超える屋久島の詩集を作ってこられたという芸術性の豊かな方でもあります。そのうちの幾つかには曲が付けられて、数人の演歌歌手が屋久島を歌っているといいます。

このように親身になってくれる地元の方々と交流を図ってうちに、皆さんがこの集落で行なっているボランティア活動について伺うことができました。
定年退職後10年近く、自分らしい生き方を求めて旅を重ねてきましたが、定住の地を求め日本の屋久島に移住して早くも2年近く、未だに見出せない旅の目的が残っています。
今回、地元の人との交流ができたことは、今までに見出せなかったことに対しても道標がついてきたような気がして、有効な集まりであり、大変有り難い思いがしました。
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