このところマスメディアに登場する皆既日食関係の情報が増えてきた。種子島南部から奄美大島北部、喜界島までの「皆既帯」では多数の来島者が予想され、受け入れ態勢の最終チェックで大忙しだそうだ。
今世紀最大の天体ショーということで、他の島は盛り上がっているようだが、意外と屋久島ではそれ程でもない。ホテルや民宿の予約は満杯であり、警察や役場など関係者は準備に大変と思うが、島内に緊迫感は見られない。
年間30万人からの入り込み数があり観光客に慣れているので、多少の増加は大丈夫と思っているのだろうか。それとも、受け入れ態勢がもう万全なのだろうか。
町の準備が出遅れたことが、屋久島で盛り上がりが見られない原因のひとつだと私は思う。受け入れ可能人数や予約方法、来訪者の負担金等が決るまでに二転三転したことは記憶に新しい。
大きなイベントがないことも、皆既日食ムードが高まらない理由かもしれない。奄美や種子島では音楽祭や芸術祭などビッグイベントが予定されているが、屋久島ではそのような話を聞かない。役場も把握していないという。例年行なわれているやくしま夏祭りを、少し早めて日食関連行事と位置付け、7月20日にトークショーを行うそうではあるが。
しかし、島民の生活に迷惑がかからないようにと、島外から人が押しかけそうなイベントを行わないというのは、一つの考え方ではある。皆既日食を島興しのチャンスにしようと考える他の島々と方向は異なるが。
大掛かりなイベントでなくても、宮之浦で満月ライブが予定されていたり、船行や平内で計画があったりと、いくつかの民間グループが独自の催しを企画しているようだ。最後に、上に掲げたイベントカレンダーにある企画の一つをご紹介する。
屋久島から26年タイムカプセル
日時:2009年 7月 18日 〜 23日
場所:屋久島環境文化村センター
内容:〜26年後の自身に、社会に、メッセージを残そう〜
26年先の皆既日食めざして、26年後に伝えるメーセージを募集します。知床の流氷を見て、皆既日食を観て、いつもに無い気持ちが沸き起こることと思います。その気持ちをメッセージとして残していただきたいと考えました。会期中に屋久島へいらっしゃれば、必ずお立ち寄り下さい。
詳細は企画された方のブログにあります。
(ミナミ)
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