
ヤクシマツツジは屋久島固有のもの。また屋久島では、ガンゼキランなどのランも自生し、シダも豊富でシダの島ともいわれている。
ヤクシカが、西部では約10倍に増えている。南部は横ばい。シカに食べられて、林道沿いに多くあった屋久島の貴重な植物コモチイヌワラビは絶滅し、ヤクシマタニイヌワラビも絶滅寸前。
登山客によるオーバーユース、外来種、盗掘、地球温暖化などにより固有の植物があぶない。
しかし屋久島の強みは、しっかりした生態系、温暖な気候と雨、花崗岩の安定、塩害や台風に強いこと、地域社会の安定や、科学者と島民による連帯がされていること。
屋久島への観光入島者は、世界遺産に登録された年は20万人だが、平成19年には40万人になった。
林とは、人とのかかわりの中で現代に至っている。いつ切られたかわかるし、いつ生まれたのかもわかる。屋久島の杉は1000年以上前から切られているらしいし、京都で屋久杉は有名だった。
高度成長の頃の人は、杉を見ているだけでは腹いっぱいにはならないと言って、半分は保護し半分は切っていた。林業は、切っても300年周期で再生可能。ヨーロッパは木を切りつくしたと言われているが、日本では上手に森林管理をしてきた。
昔は観光では食べていけなかったが、今では規制をしなければならないくらいになった。しかし規制の基準線がないので、どれくらいの数を規制するかは住民が決めるべき。
世界遺産になってからメディアの影響で増え続けている登山客。一次産業が減って三次産業が増え、島は都市化した。安全な食は大切なので、一次産業の再生も必要。主体は島民なので、島のルール作りが求められる。』
せっかく来たのでメモは取ったが、世界遺産の価値を損なわないようにするのが目的という科学委員会について、もうひとつピンと来なかった。フォーラムに出演された矢原氏のブログに、「科学委員会の情報発信用のサイトを作った」とあるので、詳しく知りたい方は見てください。
矢原氏研究ブログ:
屋久島世界遺産研究フォーラム
http://d.hatena.ne.jp/yahara/20090627
屋久島世界遺産地域科学委員会スタート
http://d.hatena.ne.jp/yahara/20090628
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