
お盆期間中、お客様は少なかった。島の中にも人がいない。暑過ぎて、外に出ないのだろうか。

夕方になると迎え火を焚く。しかし家の前で焚き火をする家庭が減り、家の中にろうそくの入った盆ちょうちんをぶら下げて迎え火とする家もある。

この日、ろうそく団子といって、団子の粉をロウソクのように細長くしたものをサネン(月桃)の葉っぱで包んで蒸して作る。味は付いていない普通のしろもちだが、サネンの葉っぱで包むと腐りにくくて独特の香りがあり、もちがおいしくなるそうだ。白砂糖を少しつけて食べるとなお美味しい。黒さとうをつけてもおいしい。

いつの頃から安房で精霊流しが始まったのかわからない。宮之浦など上屋久側のいくつかの集落ではやるらしいが、屋久町の他の地区はそうした風習はないようだ。ある集落では、16日に迎え火と同じく提灯に日を灯して送り火をするという。(または家の前で焚き火をする)

屋久島には先島(さきしま)丸の民話があり、帆掛け舟の形をした灯籠舟にも「先嶋丸」と書いてある。野菜や果物はご先祖様へのお土産?この舟に乗って、先祖たちは先島(西方の浄土)へと帰っていくのだ。

大勢の人が集まり、流れていく灯篭を見守った。
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