
一つは「トイレ管理募金」。屋久島で登山客が使うトイレのし尿処理費を工面するため、行政や観光団体で作る屋久島山岳部利用対策協議会は、4月から一口500円の募金を始める計画をまとめた。
山岳部にあるトイレは現在6箇所。車などが入れないためほとんどは搬出できない。そのため近くに埋めて処理している。登山者が集中するゴールデンウイークや夏休みは、し尿が大量発生し、悪臭や植物への悪影響が懸念されていた。県環境保護課によると、屋久島町荒川、淀川の両登山口に無人の募金箱を設置するほか白谷雲水峡、ヤクスギランドなどの観光施設や町役場にも受付窓口を設け広く協力を求める。
募金の支払いは任意。支払った人には証明書を発行。2006年の入島者は約33万人。募金による収入見込みは年間約4千万円。屋久島町が基金として積み立て、事業者に搬出を委託する仕組みという。(1月16日南日本新聞から抜粋)
二つ目は「バイオトイレ」。1月の町報には、自然環境保全のため旧小杉谷山荘跡地に11月15日バイオトイレ設置という記事も載っていた。
このトイレは、屋久島の自然環境保全の一環として(株)阪急交通社の寄付により設置された環境保全型トイレで、(株)山佐木材、(株)屋久島電工、(株)九電工各社の支援と協力により完成した。糞尿などの成分はほとんどが水分であるためオガクズに吸水させ、加熱しスクリューで撹拌し、蒸発することなく処理。(こうすると臭わない)特別な菌は使わず、糞尿に含まれる腸内細菌と自然界に生息している微生物の働きで分解処理するという。(屋久島町報1月号から抜粋)
山のトイレに関することは、長年の課題であり避けて通れない問題だった。今後少しずつ解決していくことができればと思う。臭いものに蓋をしない積極的な取り組みが必要だということは多くの人が思っていても、なかなか口にできない話題ではあった。
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